TOP > 展覧会情報 > 第50回記念日本現代工芸展 授賞作品・授賞理由
近年の地球上の相継ぐ自然の天変地異は、まさに想像を絶する凄さがあります。その穏やかならんこと祈り制作。スクリーンプリントの表現効果を巧みに表出させた円熟の作です。
信州の自然にも雪解けの早春が訪れ、漸く月光にも朧な兆しが感じられます。独自のイメージの世界を、色漆の塗り分け、銀丸粉蒔絵、螺鈿の技法効果を組み合わせ構築した労作です。
赤を主調色とした綴織をベースに、裂織の素材効果を見事にマッチングさせた流動感の漲る作品です。何よりも赤と青という対比する色彩、その中に白色を活かせた情感溢れる作品です。